3月11日。
この日になると、毎年思い出します。
テレビで繰り返し流されていた、津波の映像。
ちょうど6年前のこの日、私は入院中で、病院のテレビからこの光景を見つめていました。
見つめることしかできませんでした…。
東北に住んでいる知人の安否や、原発の安全神話や、テレビCMがすべて同じものに変わったことに、言葉に表せないくらいの怖さや不安がありました。日本はこのままどうなるのだろうかと。
この震災で多くの方が亡くなり、いまだに多くの方は行方不明で見つかっておらず、仮設住宅や避難先で暮らされている方もまだまだ多くいらっしゃいます。
自分にできることは少ないですが、忘れないということは大切なことだと思っています。
そんな中、昨日3月11日は、大慶寺さんで『いのちといのりの日法要』を執り行いました。
震災によって、亡くなられた方々の供養と、早期復興の祈願をさせて頂きました。
そして、法要の中で読んだ、『六つの誓い』という文章の中にこういうものがありました。
『たった一つの尊い命。草も木も、鳥も魚も、みんな命を大切にして生きている。
厳しい自然の中に生き抜く命。
いのちを大切にする人間となろう。』
以前テレビで被災者の方がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「人間の家族を失った人が多いので、動物の家族を失った悲しみを言葉にできない」
「避難所に動物は連れて行けないので、守ってあげられなかった」
とご自身を責めてらっしゃる方がいらっしゃいました。
大震災によって、犠牲になったのは、人間だけではありません。
津波で亡くなったたくさんの人々の命も、亡くなった動物や植物たちの命も、みんな等しく大切な命なんですよね。
未だに、ご自身を責めていらっしゃる方もいるかもしれませんが、どうかご自身を責めないでください。
それではきっと動物たちが悲しみます。
生まれてきてくれて、一緒にいてくれて、本当にありがとう。
そう伝えてあげましょう。
東日本大震災から6年たった日に、こんなことを思いました。